活用事例

3人組の少人数グループでより活発な意見交換を(社会)

八王子市立第十小学校

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小・中学校

八王子市立第十小学校様の中村先生による社会科の5年生での授業の実践例をご紹介させて頂きます。今回の授業のねらいは、グラフ(雨温図)などの資料を読み取って、日本の各地域の気候の特色について調べたことや考えたことをまとめることができるようにする、というものでした。

■本時の流れ
①降水量から都市名を予想してワークシートに記入(個別)
②タブレットに予想した都市名と理由をまとめて提出(班)
③班の回答をクラス全体で比較し、意見を交換(全体)
④気温が追加されたグラフをもとに予想して提出(班)
➄まとめ

電子黒板で課題を確認

写真①

写真①

タブレットに前時の振り返りで、「日本の地形や気候の特色にはどんなものがありましたか?」という問いかけに、「山地が多い」「台風・季節風がある」など意見が飛び交います。電子黒板には帯広・上越・静岡・高松・那覇の5つの都市の場所が表された日本地図と、都市名の書かれていない年間の降水量が記されたグラフが4つ提示されました。(※写真①)同じグラフが書かれたワークシートが配られ、それを読み取りながら都市名の予想と特色を個々に書いていきます。

3人組グループで活発に意見交換

写真②

写真②

写真③

写真③

次は電子黒板と同じ画面が班のタブレットにも「配布」されました。(※写真②)班では、「これは冬に降水量が多いから、帯広か上越だろう」「この2つは似ているから、静岡か高松かな」など予想をし、タブレットに都市名と理由を書き込んで先生に提出します。電子黒板には、班から提出された画面が一覧表示されました。(※写真③)先生は「ほとんどの班が①は帯広と予想したね。」と電子黒板の赤ペンでマークをしながら確認していきます。子ども達がタブレットで記入する際はペンの色と太さも先生から指定されていたため、先生が赤色で追加したコメントと区別されるようになっています。先生はいくつかの班の画像を取り上げながら、全員で理由を話し合い、冬の降水量が多いこと、夏の降水量が多いことに着目させました。(※写真④)冬に降水量の多いグラフは、帯広と上越と予想した班に意見が分かれたところで、「北海道は雪が多いから帯広だと思う」「上越もニュースで雪がすごく降るって言ってた」と活発な意見交換がかわされました。

さいごに

写真④

写真④

八王子市立第十小学校は、校内研究の推進(ICT等を活用した授業改善)の八王子市研究指定校として、H27年度よりタブレットPCや電子黒板等のICTを活用した授業を日々研究・実践しています。今回の授業者の中村先生からは、「タブレットを活用することで、即時に考えを共有できる点を生かして、本時に活用することにしました。また班は、3人で1班とすることで、個々の意見を出す時間を確保し、考えを深めさせたい、と考えました。」というコメントを頂きました。実践的な活用例のご紹介をありがとうございました。

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