活用事例

平均について調べるペア学習でタブレットを活用(算数)

入間市立金子小学校

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小・中学校

埼玉県入間市立金子小学校、6年1組の今田剛先生による、タブレットを活用した「学び合い」の算数の授業の実践例をご紹介させて頂きます。今回の授業では、資料の特徴を調べようという題材で、「平均」の特徴に気付くこと、身の回りにある事柄について統計的な考察や表現ができるようになることが目標とされていました。授業が開始すると、今田先生が教卓の中から取り出したマイクを片手に歌を歌いだしました。児童たちが先生の突然のパフォーマンスに湧き上がって興味を持ち出したところで、「実は、先週今田先生と中村先生がカラオケに行ったのだけど、どちらの先生の歌が上手だったと思いますか」と問いかけました。児童たちからは、「今田先生」「中村先生」と意見が分かれたところで、2人の先生それぞれの得点が書かれた数表の拡大図が黒板に貼ら
れます。

タブレットと大型テレビの使い分け方

写真①

写真①

「では、このカラオケの点数が書かれた表をタブレットに送りますから、どちらが上手だったか2人で話し合って考えてみましょう」と問いかけがあり、児童のタブレットにカラオケの点数の表がかかれた問題が一斉に配信されます。それまで、タブレットの画面はロックされており、計算の進め方、タブレットを使用する場面の使い分けも大型テレビに提示するなどの工夫(※写真①)もされていました。隣同士の児童たちはペアで話し合いをし、答えをタブレットに書いて提出します。児童たちは「合計点」で中村先生が上手といえるという結論になりましたが、今度は今田先生が「こんなことであきらめる今田先生ではありません。その後先生はさらに4曲歌いました」とお話し、追加の4曲の得点を数表で提示し、「合計」の考え方から「平均」の資料の比較に導いていきました。2人でペアになって話し合いが始まり、「窓側の人が最初に説明、終わったら廊下側の人が説明」との先生の説明に一人一人が考えを説明し、理解できていることを確認しました。先生が発表させる児童を指名するとその児童のタブレットの画面がテレビに提示され、大画面の画面を見ながら説明をしていました。その児童の回答をクラス全員のタブレットに配布する場面もあり、指名された生徒が発表を終えると、「答えが合っていたら、丸を付けて戻してあげましょう」、という先生の言葉で、前の大型テレビが花丸で埋め尽くされ、発表した生徒は嬉しい気持ちとホッと安心した様子が伺えました。

関心のもてる題材で「平均」の特徴をつかむ

仲間の回答に丸をつけて返却します

仲間の回答に丸をつけて返却します

最後に3人の先生のカラオケの得点も提示され、続きの問題にさらに関心が高まります。「回数が違うから、合計では比べられない」「平均点も同じ点数だ。」と合計、平均以外の比べ方を考える中、結果どの先生が上手いと思うか、考えをタブレットの「投票機能」で回答すると、瞬時に円グラフで表示されました。最後に子供たちの言葉で、「回数の違う資料の比べ方の特徴」をそれぞれまとめてタブレットで発表をしました。子供たちが興味を持っているカラオケを題材にすることで、「平均」の特徴を良く掴めていたのではないかと思います。問題に対してのペアでの話し合い、発表等、タブレットと大型提示装置のテレビを活用しながら、わかりやすい授業を実践されていました。タブレットを使用する場面と、ノート・計算機を使用する場面をしっかり指導なされていたことも印象的でした。

入間市立金子小学校について

考え方や答えをタブレットに映して 発表している様子

考え方や答えをタブレットに映して 発表している様子

入間市では文部科学省から委託された「発達障害の可能性のある児童生徒に対する早期支援・教職員の専門性の向上事業」について、平成26年より金子小学校をモデル校として指定し日々研究に取り組んでいます。金子小学校では、早期からの支援、環境づくり、学級集団づくり、児童理解など、多岐にわたる視点から研究に取り組むとともに、全ての児童に「確かな学びの力(主体的に学ぶ力)」を育成することを目指した研究に取り組み、とりわけ発達障害又はその可能性のある児童の実態を踏まえ、「特別支援教育の手法の活用」と「学び合い活動の充実」を重視した授業を実践しています。今回ご紹介させて頂いた実践例は、平成28年2月10日に金子小学校で行われた「ユニバーサルデザインにもとづく授業づくり」が主題の研究発表会の実践発表となります。

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