活用事例
南九州市立霜出小学校のPenPlus Classroomの活用事例をご紹介させて頂きます。ご紹介頂いたのは、「電熱線の太さによって発熱のしかたはどのように変わるか」を学ぶ理科の実験の授業です。前時に「太い電熱線は、温まるのが遅く、温まれば力が大きい」、「細い電熱線は、温まるのが早く、温まった後の力は小さい」と予想し、今回はその予想が正しいかを各班に分かれて確認する授業でした。
本時の展開
1.結果の予想をする
2.実験の際のルールを確認する<電熱線の太さ以外は条件をそろえる>
3.班で実験を行いタブレットに結果を記録し、先生に提出
4.結果をもとに考察し、クラスの前で発表
5.クラス全体で実験結果をまとめる
太さの異なる電熱線それぞれ3回の実験結果を記録します
実験の前に実験を行う際のルールを確認します
実験では電源装置を用いて太さの異なる電熱線を温めた後、電熱線の上に発砲スチレンの棒を乗せ、その棒が切れるまでの時間を計測します。実験の操作を行う担当、ストップウォッチを使って時間を計測する担当、実験の様子を撮影する担当、タブレットに結果を記録していく担当を決めて、各班実験が行われていきます。途中先生が、各班のタブレット画面を電子黒板に「一斉回収」すると、電子黒板まで他の班の結果を確認しに行く班の姿も見受けられます。実験終了後は、結果をしっかり考察し、タブレットにまとめを記入し先生に「提出」します。
途中結果を先生が回収。他の班の結 果を確認する姿もあります。
各班の代表の生徒が、結果を発表します。
実験終了後は、結果をしっかり考察し、タブレットにまとめを記入し先生に「提出」します。次は班の代表が前に出て考察の結果を発表します。その際に電子黒板には班の発表画面が大きく提示され、クラスの皆も注目します。全部の班が発表し終えたところで、次は日直の生徒がまとめをするように先生から指示があります。日直が各班に結果を改めて聞いていき、黒板の表に丸を付けていきます。結果として全部の班が「太い電熱線」と回答し、まとめとして「電熱線の太い方が発熱のしかたが大きい」という結果が確認できました。
日直の生徒が、再度各班の結果を聞 き黒板にまとめを書きます
実験中に結果や根拠をタブレットに記録し、他の班にもそれをわかりやすく伝えようと工夫してまとめることで、より生徒達が主体的に学ぶ姿があったように思います。各班の結果を大画面で見える化することで、よりクラス全体で共通理解が行われたことが実感できたと思います。