活用事例
八王子市立第十小学校の二田先生による、理科の授業での活用事例をご紹介させて頂きます。「流れる水のはたらき」という単元の中で、「カーブの内側と外側では、流れる水のはたらきはどのように違うか」を実験結果をもとにタブレットを使って考えを共有したり、動画資料を活用して調べて表現することが本時のねらいとされていました。
■本時の流れ
①前時の活動を振り返る(実験録画をTVに映す)
②本時の学習問題について、班ごとに各自の考えを出し合い、ワークシートに図や説明を書き込む
③各班で考えた予想を発表する
④予想をもとに、班ごとにタブレットを使い動画で調べる
➄調べた結果を発表する
⑥学習問題の結論を考察し、まとめる
関連する動画を自分達で選択して確 認します
A3のファイルに挟んだワークシー トに、マーカーで書き込み
班ごとの考えをまとめる際は、A3サイズのワークシートが配布され、クリアファイルにシートを挟むことで、ホワイトボードマーカーで自由に書き消しできる工夫がされています。その大きいワークシートを囲んで、班員みんなが意見を出し合いながら図や説明を書きこんでいく様子が見られました。班の考えを発表する際は、そのワークシートをタブレットで撮影して先生に提出し(◎撮影と提出機能)、大型TVの大画面で皆で共有します。発表をもとに仮説を立てたら、次は、先生からNHKデジタル教材のWEBページのリンクが、一斉に各班のタブレットに配信されました。(◎教材配布機能)予想が本当に合っているか、班ごとに動画を選んで調べたり、確認を繰り返します。見た動画が班ごとに違うので、調べた結果の発表時にはより多くの根拠が集まってきました。生徒からも「私たちもその動画見て、そう思った!」という発言もでました。さいごに、こうした結果をもとに結論を考察し、しっかりノートにまとめることができました。
各班から考えを発表
各班からの発表をもとに、仮説を立 てます
動画教材については、これまでは大型TVで同じものを皆で確認してたそうですが、自分たちで主体的に選択して調べられるようにするとより効果的なのではないか、という考えから、教材配布機能で動画のリンクを一斉に送る、という活用をされているそうです。また、班で1台のタブレットを活用する際は、画面が小さく共有しづらい、書き込みづらい、といった場面も多いので、これまでも活用してきたA3の紙のワークシートを活用し、タブレットの教材提出の機能と組み合わせて活用されてます。紙の良い所とICTの良い所を上手く組み合わせたアイデアが光る実践的な事例のご紹介をありがとうございました。